2006年10月 7日 (土)

S&W M439 モデルガン再び【本編】

現在オークションに出品しております。開始価格は前回より大幅ダウンで、売り切りです。(その代わり木グリは別売りです。)

ヤフーオークション ブルーイングフィニッシュ●S&W 439 

Dsc_3688_1 やっと撮影終了しました。このブログの撮影に使っているのはニコンのD70ですが、一体今いくらいくらいで売ってるのかなぁと、仕事帰りに大阪駅前の中古カメラ屋を覗いてきました。良くないこととは分かってながらも、しっかり値札を見てきました。なんと、34800円~でした(-_-;)。10万近く出したのが、バカバカしいくらいの根落ちです。まぁ進歩の甚だしいデジタル一眼レフは、半年で旧機種ですから仕方ないのですが。

それなら、とことこん元をとったろうと、今回も439の雄姿が半ばヤケクソ気味に盛りだくさんです。

 

Dsc_3681 手持ちの439そろい踏み。真ん中が今回の物。左端は未処理。右端は前回の439です。光源からの距離と角度もありますが、それぞれ色がバラバラですね。

 

Dsc_3696 それではぐるりとまわして見ましょう。まずは、左側面から。トリガーガードの上の刻印 「A561981」「MODEL439」は平面出しで消えましたので、再刻印 しています。シリアルが『昭和56年=1981年』では哀しすぎるので、適当な実銃のシリアルを探してきました。

 

 

Dsc_3697 続いてお腹側。

  

 

Dsc_3699 お次は右側面。

 

 

Dsc_3700 カメラの感度、絞り、シャッタースピードは上の全く同じですが、ちょっとだけ光源の位置をずらすと、かなりの光を反射します。ただ、細部の情報は飛んでしまいます。特別写真写りが派手というわけではなく、HWブルーイングはこんなもんです。

 

Dsc_3702 自分の姿と反射した白手袋が写り混んでしまっています。光り物の撮影では、撮影者の姿が分かるくらいの写り込みは下手くそとされますが、今回は表面の質感を伝える意味で、あえて掲載です。

 

Dsc_3703 スライドオープンです。ちらりと光る金色のカートが、リアル度を上げています。こればかりは、いくらリアルなガスガンでも味わえない モデルガンだけの醍醐味です。

 

 

Dsc_3705 エキストラクター部分のアップです。上が前回製作したエキストラクタープランジャーの周囲をくりぬいた物。下が今回製作のくりぬいた物です。ここに下の写真のように加工したエキストラクターをはめ込みます。

 

 

Dsc_3710 加工したものです。露出がおかしなコトになってますが。手前がノーマルの439のエキストラクター。このエキストラクターの上に被さる形でスライドと一体のモールドのエキストラクターがあります。ちなみに39は、リアルなエキストラクター(もちろんライブ)でした。 マルシンさんもあえて、この形にせずとも、39のままにしてくれたらよかったのに。奥のはブツブツ言いながら作ったもの。

Dsc_3711 ただ単にスチール製エキストラクターにHW樹脂を貼り付けただけでは接着強度が足りませんので、適当に溝を掘ったものを強引に接着します。さすがに発火はムリでしょうけど、通常の動作で取れないでしょう。取れたらまた付ければいいですが、眺めるだけの方にしておきましょう。

Dsc_3679_2 バレルの切りかき部分にかかるエキストラクターを再現しようとするとこの方法しかないでしょう。

 

 

 

Dsc_3709 リアサイトです。独特の形をしていますが、ノーマルの状態ではかなり汚いです。研ぎ出した後、スライドのトップと同じくマットに塗装しています。ポリッシュブルーとマットブラック、なかなか決まってます。

 

Dsc_3685 上のと同じような写真ですが、処理前、処理後です。

 

Dsc_3694_1 忘れてました。木グリです。 マルシン439用の木グリはほとんど流通していませんので自作しました。(BANGGUNさんがうらやましい。)

さてさて、グリップフィーリングを左右するグリップはその形状はもちろんですが、材質もかなり影響します。やわらかい材質より固い物の方が、握ったときの感触はいいと思います。実銃も反動を受ける部分ですので、固い広葉樹で作られていることがほとんどです。ただ、堅い木というのは加工が困難な上に工具類のいたみも激しくなるので、(実銃用と称した)トイガン用のグリップは柔らかい物が多いです。チェッカリングの立ちもぼやけてるし木目もキタナイ物も珍しくありません。

Dsc_3712 今回使用した木材は、ローズウッドです。ローズウッドは、木目が適度に詰まっているため、楽器などによく使用されます。たとえば、ギターのフィンガーボードやボディに使われています。このローズウッドは原産地によって様々な種類があり、特に美しい杢目と響きを持つ(といわれている)ブラジリアンローズウッド(ハカランダ)を使用したビンテージギターは、うん百万円で取り引きされています。現在では、この木材はワシントン条約で規制されてますから、もちろん使用できません。今回のはホームセンターで普通に売ってるDsc_3632規制のない安物のローズウッドです。

 

 

Dsc_3640 上の板をジグソーで大まかな形に切った物(右)を、ヤスリと彫刻刀でひたすら削って丸め、ボディにフィットするようラインを整えます。取り付けネジの穴は、ボディにあてがっては削りを繰り返して加工しています。439のグリップは、ボディとの設置面は取り付け穴以外に凹凸はありませんので、特に技術は必要としません。ただリボルバーだとちょっと複雑になりそうです。この439に限っては工具を動かす体力さえあれば製作可能です。ただ、とてつもなく固いですので、時間がかかります。仕上げは細かい番手まで紙ヤスリをかけ、オイルフィニッシュです。

Dsc_3696_1 最終的な仕上がりは、日々の鍛錬もあってか、前回のものを遙かに凌ぐ色艶になりました。あんまりブルーイングされてるのを見ないですけど、この寸図まり感はなかなか魅力的です。

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2006年10月 6日 (金)

S&W M439モデルガン再び【予告編】

Dsc_3673 皆様、ご無沙汰しております。ブログすっかり放置しておりました。更新するのが難しいくらい、作業にいそしんでいたわけでも、新しい企画を練っていたわけでもありません。色々バタバタしておりました。時間はあったんですが、精神的ゆとりがありませんでした。

さてさて、言い訳はこのくらいで、次のネタは再び マルシンの439です。前に取り上げたことあったんですが、今見るとブルーもいまいち、その他ディテールなどもう少し追い込みたいところがあったので、新規に作成しました。何より前のはフレームが折れてしまってます。

※じっくり写真を撮る時間がないので、今日のは予告編です。詳細は後日公開予定です。

いつも通りのブルーイングです。その他カスタム箇所は。。。

Dsc_3679_1

1.エキストラクター新造 モールドのエキストラクター部分を削り取り、内蔵のエキストラクターへ、HW樹脂から削りだしたエキストラクターを貼り付けています。チェンバー切り欠きにちゃんと覆い被さっているのがわかると思います。仕組みは後日公開です。

2.スライドトップ塗装 スライドトップもきちんとブルーイングしていましたが、サンドブラストな実銃写真が気になったので、マットブラックに塗装し直しました。リアサイトも研ぎ出し後、同様に処理しています。

3.バレル塗装 食いつきの良いシルバー塗料をプライマー代わりに塗装、その後Feで塗装し、磨きだしています。

4.木製グリップ ローズウッドの木材から新規に作成しました。これも詳細は後日です。

Dsc_3676

それでは次回をお楽しみに。

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2006年5月26日 (金)

マルシンモデルガンS&WM439 スライドブルーイング

Dsc_3053 昨日ジップロックにしまって置いたスライドをブルーイングします。何時間もかけた下処理の成果が問われるときです。ここで失敗すると初めからやり直しのため一番気を引き締めてかからないとだめです。

 マルシンのヘビーウェイト樹脂はきれいに染まりますが、唯一の難点が亜鉛の粉です。樹脂に混合された金属の固まりが表面に出てきてしまっているのです。周囲の樹脂部分とは収縮率が違うのか、ブルーイングした後は、結構目立ってしまいます。今回の物も光の加減で見えるときがあります。通常のライティングでは気にならないのでヨシとします。

今回の参考にしているGUN誌のM52は、程々の仕上げで止めているためツールマークが割と残っています。 モデルガンでも仕上げはそこそこで止めたらいいのかもしれないですけど、そこは研磨を追い込んで、綺麗なヌメっとした仕上げにして妖しさをプラスして迫力を補います。Dsc_3055

 マルシンM439のエキストラクタは外装はモールドになっています。その外装と同じような位置に本来のエキストラクタがあるので、別パーツにしてライブにすることができそうですが、ややこしそうなのです。そこで、ディテールを増す加工をしてやります。画像の赤い部分をルーターなどで削りスライド内部までのその穴を貫通させます。割とかんたんですのでモールドエキストラクタがショボいとお感じの方は試してみてください。

Dsc_3054

今回はいつものと数種類の混合ブルー液を使用しました。染めたてなので、ちょっと青々していますが、2,3日すると落ち着いて来ます。

ここでちょっと余談を。。。

Dsc_3057 普段使ってる道具なんですが、特に特別な物はありません。近所のホームセンターで売っている物ばかりです。でもその中でも一番重要なのはこのヘラ。これがないと鏡面になりません。真鍮ブラシでこすっても金属光沢はでますが、ブルーイングしたときの美しさではヘラにはかないません。

曲面はとがった方のハラで、平面は曲がった方でならします。このヘラはチェッカリングも深く軍手をした手でも滑りません。手頃な重さなので、あまり力を入れずに作業ができます。

さて明日はフレームの平面出しです。

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2006年5月25日 (木)

マルシンモデルガンS&W M439

正直なところ、僕はポリマーフレームなどの最新銃にはあまり魅力を感じません。実用うんぬんは抜き(手にするのは モデルガンですから全部樹脂製ですが。。。)にして、できることなら、銃は金属の質感豊かな美しいものであって欲しいなと思います。

というわけでブルーの似合う70,80年代オートM439の登場です。

Dsc_3048

M39,439のモデルガンは マルシンとMGCから発売されていました。MGCの物は発火性能がいいのかオークションでも高値で取り引きされています。現行のモデルがなら発火させようかなぁとも思うのですが何せ廃盤モデル(再販されました。)です。発火してヒビでも入ったらコトです。

となると、飾って眺めておとなしく楽しもうということになります。さいわい マルシンのモデルガンは相対的に安価に手に入り、疑似ショートリコイルしますので、ブルーイングして眺めて楽しむという用途にはピッタリと言えます。

作業にあたって実銃の439の資料を探しましたが、海外ネットオークションなどの不鮮明な写真しかありませんので、とりあえずGUN誌のバックナンバーでM52が載っているのを手に入れ、作業にとりかかるのでした。

Dsc_3044_1左は、研磨の終わったスライドです。この時代のヘビーウェイトは現行の物と素材が 違うような気がします。サイド発火のためエキストラクターはその形がモールドされているのみです。本当は別パーツ化したいのですが、今のところは周囲をアートナイフで切り込んで溝を深くしています。 スライドはほとんどが平面の組み合わせのため作業はやりやすいですが、ヒケも多いので、結構削り込みます。
今日はこの辺で作業終了です。上の状態になるまで3日かかっています。といっても毎日2~3時間の作業です。仕事から帰ってきての長時間の作業は集中力も持続できません。「まぁ、このくらいでいいかぁ」と妥協してしまえば、仕上がりはやはりそれなりになっていまします。2、3時間の作業の方が一端冷静な目で作業工程を見られ次の作業へ急いでしまうことも防げます。もちろん、深夜の作業は次の日の本業にも差し支えてしまいますしね。

作業が終わったら酸化を防ぐため、ジップロック入れて空気を抜いておきます。

Dsc_3050

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